海外FX口座の安全性(ヤバさ)をプロが徹底解説します!
*本記事は法律で認められた金融庁登録業者により書かれています。
✅ | Webでは、海外FX口座のアフィリエイターが魅力的な宣伝をしています。 |
✅ | しかし、海外口座はリスクとデメリットの温床です。 |
✅ | 本記事では、海外口座のリスク・デメリット・違法性について解説します。 |
✅ | 海外口座で失敗する理由が分かるでしょう。 |
✅ | 投資の基本は、無意味なリスクを下げることです。 |
✅ | 成功者のほとんどが国内口座を選んでいます。 |
✅ | 各国の金融ライセンスについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。 ⇒ 海外FXの金融ライセンスって何?国ごとの特徴や信頼性を解説 |
【執筆】株式会社トリロジー
【登録】財務省近畿財務局長(金商)第372号
【加入】日本投資顧問業協会 会員番号022-00269
【説明】投資家の皆様への継続支援を通じて金融立国に貢献します。
本記事では、下記の目次の内容を記載します。
海外FX口座のリスクは割に合いません
海外のFX口座でのトレードは、税務署の守備範囲から逃れ、FXの利益を全て自分のものにできると思うかもしれません。
仮に税金の徴収から運よく逃れられたとしても(ほとんどあり得ませんが)、海外のFX口座には税金以上のリスクがあります。その理由は次の7点です。
理由① | 出金トラブルが絶えない |
理由② | 損益通算ができない |
理由③ | 総合課税の対象になる |
理由④ | ハイレバレッジは、ほぼ無意味 |
理由⑤ | 脱税は実は不可能 |
理由⑥ | 口座開設の特典で配られる無料EAに価値はない |
理由⑦ | 入金ボーナス以上のスプレッドとスリッページ |
理由①:出金トラブルが絶えない
日本人の感覚だと、自分の口座の場合、お金を入れたいときに入れて、出したいときに出せると思いがちです。もちろん、日本の国内口座の場合は、当たり前のようにそれができます。
しかし、海外のFX口座の場合は、入れたいときに入れられるものの、出したいときに出せないことがよくあります。
海外のFX業者の信頼情報の頼りはネット情報になるので、優良業者と不良業者の区別が尽かないこともよくあります。我々のような投資顧問業者は消息筋から情報を得ることができますが、それでも、海外FX業者の優劣を間違えることがあります。
Webの海外FX情報は、FXマーケッター(通称、Fマ)がアフィリエイト収入を得るためのものがほとんどです。ネット情報を信じてはいけません。Fマは自分たちが儲かればそれで良いので、あなたに正しい情報を与える気はありません。
したがって、一般人がネット情報を頼りに海外のFX口座を選ぶのは至難の業だろうと想像します。基本的に海外FX口座を使う場合、その業者がドロンしてしまう覚悟を持つことが必要です。
理由②:損益通算ができない
財務省(財務局)に無登録の海外FX業者で口座を開設する場合、損益通算ができません。
損益通算とは、過去の損失と未来の利益を相殺できる仕組みで、相殺部分には税金がかかりません。例えば、去年40万円の損失があって、今年40万円の利益が出た場合、去年の損失と今年の利益を相殺してゼロにできるため、今年の40万円に対する納税が発生しません。
海外FX口座の場合は損益通算ができないため、去年の40万円の損失はそのまま確定し、今年の40万円の利益にはそのまま課税されるということになります。
理由③:総合課税の対象になる(申告分離課税ではない)
財務省(財務局)に無登録の海外FX口座の利益は、総合課税の雑所得の対象になります。すなわち、利益が出れば出るほど、課税率は上昇します。これを累進課税と言います。
大きな利益を上げる国内トレーダーが日本回帰する理由はココにあります。
なお、後に記載しますが、国内FX口座の場合は、申告分離課税の対象になり、税率は一律20.315%です。
理由④:ハイレバレッジは、ほぼ無意味
海外FX口座の場合は、レバレッジ制限が100倍~400倍以上を宣伝する業者もあります。国内口座のレバレッジは最大25倍なので、海外FX口座のレバレッジは破格です。
確かに、海外FX口座の場合、少ない証拠金かつ高い証拠金維持率をもってトレードできることはレバレッジの扱いに慣れた熟練者には有意義なことがあります。
しかし、経験を積めば積むほど、建玉は小さく小さくなっていくものです。したがって、海外FX口座のハイレバレッジはほとんど意味がありません。
熟練者の場合はショック系のような有事の際や確信の持てるチャートパターンの際に、一撃必殺のハイレバレッジを狙うシーンがないとは言えません。
一方で、少なくともほとんどの投資家にとっては、海外FX口座が謳うようなハイレバレッジは使用機会がなく、ハイレバレッジを期待して海外FX口座で取引する投資家が生き残ることはあり得ません。
理由⑤:脱税は不可能
財務省(財務局)に無登録の海外FX業者で口座開設をする唯一の金銭的な利点を挙げるとするならば、税金を逃れられる可能性が発生する点です。
しかし、これは納税義務に反しますので当然よろしくありません。
また、海外に資金を逃がせば、税務署の管理から逃れられると考えがちですが、それほど甘くありません。電子的な仕組みを使う限り、必ず記録が残ります。後に、何らかのきっかけで脱税が見つかった場合は、追徴課税の対象になります。
ちなみに、FXで継続して利益を上げられる投資家は1%に満たないという統計がありますので、海外FX口座による税金逃れによる金銭的な恩恵(?)を受けられる可能性は極めて低いものであると考えられます。
理由⑥:口座開設の特典で配られる無料EAに価値はない
海外FX口座の開設をすると、EAが無料でもらえることがあります。しかし、それらは過去の失敗作の使いまわしです。バックテストから外したいトレードにフィルターをかけて勝ちを演出したりしています。
そのようなEAは高勝率であることが多く、目先のトレードでは勝てることがあります。そのように演出されているからです。しかし、その勝ちは長くは続きません。
FXのセオリーは「利大損小」です。
高勝率のEAは利小損大です。勝率が70%超えるEAはまず疑い、80%を超えるEAは捨てましょう。
結局、海外FXは、アフィリエイターが口座開設の成果報酬とトレードに応じたキャッシュバックを得るためのツールでしかありません。
あなたの資産が長い目で見て増えることはないでしょう。
理由⑦:入金ボーナス以上のスプレッドとスリッページ
入金ボーナスは、意味不明なスプレッドの拡大とスリッページで吹っ飛びます。
入金ボーナスで釣っておいて、気づかないように時間をかけて、じっくりと搾り取られてしまいます。入金ボーナスが確定するまでに、一定の取引量が必要なのはそのためです。
この事実に気づかない投資家は多く、気づいた投資家に待ち受けるのは出金トラブルです。
海外FX口座の違法行為に注意
財務省(財務局)に無登録の海外FX会社が日本居住者に対して勧誘を行うことは違法です。言い換えれば、日本居住者に対してFX会社が口座開設等の顧客獲得活動をする場合、財務省(財務局)に登録する必要があります。
口座開設のアフィリエイトも、財務省(財務局)に無登録の口座開設を促す場合、違法である可能性があります。すなわち、知らず知らずのうちに違法行為に加担してしまっているアフィリエイターが存在します。「アフィリエイト ⇒ 一任勘定」の流れで摘発例もあるようです。
結局、財務省(財務局)に無登録の海外FX口座の開設は、海外FX会社が直接勧誘するのではなく、国内アフィリエイターを使うことによって、自分たちは違法行為の外にいるという構図を作っていると見ることもできます。
FXは海外口座ではなく、国内口座でやりましょう
海外FX口座で金銭的に得をするのは限られたごく一部の人間です。この記事を読んでいるあなたが、そのごく一部の人間になることはかなり難しいと思います。日本国内に住む方の場合、財務省(財務局)に登録するFX業者の国内口座を開設する方が、長い目で見るとメリットが多くあります。理由は次の3点です。
理由① | 全額信託保全の仕組みが完備されている |
理由② | 損益通算ができる |
理由③ | 分離課税による節税効果が期待できる |
理由④ | 顧客に対して誠実 |
理由①:全額100%信託保全の仕組みが完備されている
FX業者が国内口座を持つ場合、財務省の下の財務局の登録・許可を受ける必要があります。許可を受けた日本国内のFX口座の場合、100%信託保全が完備されているので、FX会社が倒産した場合も、資産は全額100%保全されます。
海外FX口座の場合は、信託保全が担保されているケースはほとんどありません。全額100%信託保全に関してはこれまで見たことがありません。また、資金を銀行口座に戻す場合のトラブルも懸念されます。国内口座の場合は、この手のトラブルは無縁ですので、余計な心配をすることなくトレードに専念できます。
理由②:損益通算ができる
繰り返しになりますが、損益通算とは、前の年(最長3年)の損失を翌年の利益と相殺できる仕組みです。FXの利益(20万円以上)には、雑所得として分離課税の20.315%が発生します。しかし、前の年に損失があれば、利益と相殺し、課税金額を抑えることができます。
国内口座の場合は損益通算できますが、海外のFX口座の場合は損益通算できません。FXで毎年利益を上げられる投資家は少数です。ほとんどの投資家が損益通算をする機会に遭遇します。損益通算できないないと損失はそのまま確定して利益は税金により圧迫されるという、極めて苦しい状況が発生します。
理由③:申告分離課税による節税効果が期待できる
申告分離課税とは、FXの収益と他の所得と分けて課税される仕組みです。国内FX口座の利益に対する税率は所得の額にかかわらず一律20.315%です。
一方、海外のFX口座の場合は、総合課税ですので他の収益にオンされて税率が上がっていきます(累進課税)。
したがって、国内口座の場合は分離課税による節税効果が期待できます。
繰り返しになりますが、海外のFX口座での税金逃れは現実的ではありません。
理由④:顧客に対して誠実
日本国内のFX口座では、当たり前に誠実な対応を受けることができます。
国内の業許可を取得している会社は、日本人が日本人を相手に対応しているので、日本人の常識が通用します。海外口座でよくみられる不誠実な対応は、国内口座ではあり得ません。
国内口座なら、余計な心配をすることなく、安心した取引ができるでしょう。
国内口座の弱点は?
国内口座の弱点として、「レバレッジの25倍規制」「追証の問題」「サーバーが脆弱」という指摘があります。これらの指摘は、正確ではありません。これらが弱点になる可能性があるのは、FXを投資としてではなく、ギャンブル的に使っている場合です。
FXとは長期的かつ安定的な資産形成を目的として、複利要素を取り入れがながら安全に行うことが成功するためのセオリーです。よって、私どもやお客様において、これらが問題になったことはありません。私どもが推奨するレバレッジはせいぜい5倍程度です。しかし、複利効果により圧倒的な資産形成が可能になります。
詳しく知りたい方は、「FX複利運用による圧倒的な資産の増やし方【成功者の資産形成とは】」をご参照ください。
そもそもFXをギャンブル的に使うことを望み、失敗しても良いという人なら、海外口座に魅力を感じても仕方がないかもしれません。
なお、トレードサーバーが脆弱な会社は、海外FX口座の方が圧倒的に多いと言えます。近年、国内FX口座のスペックは海外以上に上がってきており、世界一位とは言えませんが必要十分なスペックが提供されています。
海外FX口座のリスク(まとめ)
- 海外FX口座では、出金トラブルの覚悟が必要です
- 海外FX口座の資金は、信託保全されないケースがあります
- 海外FX口座では、損益通算できません
- 海外FX口座の利益は、総合課税(分離課税は不可)になります
- 海外FX口座に期待するハイレバレッジは、ほぼ無意味です
- 海外FX口座に期待する税金逃れは、ほぼ不可能です
- 海外FX口座の違法性を認識しましょう
国内FX口座開設の各社広告【簡単・無料】
裁量トレード向けの国内FX口座は、スペックの差がほとんどありません。皆様のお好みが重要なので、いくつか口座開設して、自分に合う口座を使えば問題ありません。FXの口座開設は無料で簡単にできます。各FX会社は「最高水準」という言葉をよく使います。これは「どこも差がない」ということを意味していて、自認していると考えられます。国内で聞いたことのあるFX会社であれば、世界水準で最高水準です。安心して口座開設しましょう。なお、会社の継続性(お宝ポジションを持ち続けられる)という意味では、「セントラル短資FX」は短資系のFX会社なので頭一つ抜けているとは思います。外為ドットコムも、元をたどれば名古屋短資に行き着き、2021年に上田ハーロー(上田八木短資のFX部門)を吸収合併して現在に至ります。
自動売買向けの国内MT4口座は、スペックに差が出ます。EAにマッチした口座を開設しましょう。「Ava Trade」は世界最大手です。
裁量口座
- セントラル短資FX
- ヒロセ通商【LION FX】
- マネーパートナーズ
- LIGHT FX
- みんなのFX
- 外為ドットコム
- FXブロードネット
- GMOクリック証券
- DMM FX
- 外為オンライン
- SBI FXトレード
- 外貨ex byGMO
- FX/CFDのサクソバンク証券
- 松井証券FX
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません