フィボナッチを使ったFXトレード

2020年11月20日

フィボナッチN波動

フィボナッチを使ったFXトレード手法について知りたい方へ。

あなたはフィボナッチを味方につけ、FXトレードを有利に進めたくありませんか?

本記事では、FXトレードにおけるフィボナッチについて解説します。フィボナッチを意識したFXトレードに興味がある方は必見です。

執筆;株式会社トリロジー

登録;財務省近畿財務局長(金商)第372号

加入;投資顧問業協会 会員番号022-00269

説明;当社は、FXに特化した投資顧問です。

本記事では、下記の目次の内容を記載します。

フィボナッチとは

フィボナッチとは、黄金分割比率をFXに応用したテクニカル指標です。

黄金分割比率とは、「0.618:0.382」「1:0.618」「1:1.618」の比率を指します。

これは自然現象や歴史的絵画・建造物に確認される比率であり、人間が本能的に美しく・心地よく感じる比率です。

例えば、自然現象なら「ひまわり」や「オウムガイの螺旋」などに現れます。歴史的作品なら「モナ・リザの顔」「パルテノン神殿」「パリの凱旋門」「ミロのヴィーナス」などに現れます。

フィボナッチ-凱旋門
凱旋門(パリ)

この概念をFXトレードに応用する場合、「FXチャートは、人間が本能的に美しいと感じる形状に着地する」という考え方が基本です。すなわち、チャートは黄金分割比率になるように描画され、レートはそのように動くことになります。

FXでは、フィボナッチ数列に現れるフィボナッチ比率をトレードに利用します。フィボナッチ数列とは、1からスタートして、前の数字を加えていく数列です。

1, 1, 2, 3, 5, 8, 13, 21, 34, 55, 89, 144, 233, 377, …
フィボナッチ数列

この数列間の隣同士の比率を計算すると黄金分割比率になっていることが分かります。

比率は、数列の隣同士どの部分を切り取っても同じです。隣同士以外でも、一つ飛んだ数字どうし、二つ飛んだ数字どうしの比率も黄金分割比率に関係します。

黄金分割比率とフィボナッチ数列の比率の比較を次に示します。

黄金分割比率
黄金分割比
フィボナッチ数列
フィボナッチ数列に現れる黄金分割比

黄金分割比率とフィボナッチ数列の比率を踏まえFXに利用されるいわゆる「フィボナッチ比率」を次に示します。

フィボナッチ比率備考
0.000起点
0.236
0.382
0.500半値
0.618
0.786=√0.618
1.000終点
1.272=√1.618
1.382=1+0.382
1.618
2.618
4.236
FXに応用されるフィボナッチ比率

フィボナッチによる値幅観測(プライス・リトレースメント、プライス・エクスパンション)

フィボナッチ比率を使った値幅観測には、プライス・リトレースメント(いわゆるフィボナッチ戻し)とプライス・エクスパンションの2パターンがあります。

プライス・リトレースメント

プライス・リトレースメントとは、起点と終点(最安値と最高値)の値幅の中でリトレースメント(押し・戻し)のチャートポイントをフィボナッチ比率から求める手法です。

なお、リトレースメントでも、100%を超えた数値を使うこともあり、プライス・プロジェクションと呼ばれます。

次の図は、チャートにフィボナッチ比率を描画したものです。矢印はフィボナッチ比率での「押し・戻し」のポイントです。かなりの確率で、フィボナッチ比率においてチャートポイントを形成しています。

青のフィボナッチのプライス・プロジェクションラインでは、まさにビンゴのチャートポイントを形成しています。

フィボナッチ・チャートポイント

プライス・リトレースメントでは、チャート上にフィボナッチ比率のプライス・リトレースメントを描画し、チャートポイントを予測しながらトレードを行います。

プライス・エクスパンション

プライス・エクスパンションとは、起点と終点(最安値と最高値)の値幅を超えて、トレンドのN波動の到達点(伸び)を求める手法です。

例えば、上昇のN波動において、最初の上げの第1波動の値幅を100%として、これにフィボナッチ比率の値幅を考慮した数値を、第2波動の押し目のポイントからの値幅として計測することで、第3波動の到達点を予測します。

フィボナッチN波動

「プライス・リトレースメント」「プライス・エクスパンション」の使い方

リトレースメントもエクスパンションも、複数のパターンを描画してラインの重なる点を重要度の高いチャートポイントとして判定します。

組み合わせは、「リトレースメント・リトレースメント」「エクスパンション・エクスパンション」「リトレースメント・エクスパンション」など、様々なパターンを状況に応じて使いこなす必要があります。

基本的には、幅の大きいフィボナッチラインの方が、小さいラインよりも強いとされています。

また、次に説明するタイム・プロジェクションやタイム・エクスパンションと重なると強力なシグナルとなります。

フィボナッチによる日柄観測(タイム・プロジェクション、タイム・エクスパンション)

フィボナッチ比率による日柄観測は、値幅観測と比較して、経験的に精度に欠けます。

すなわち、値幅観測でかなりの確率でフィボナッチ比率のチャートポイントが形成されるのに対し、日柄観測でフィボナッチ比率のチャートポイントが形成されるタイミングは前後に一定の時間軸ズレます。

ズレる理由は、営業日ベースではなくカレンダーベースで考えることが基本であるためです。結果的に、チャート上では数日ズレることになり、正しく使うためには、営業日とカレンダーの補正が必要になり面倒です。

したがって、フィボナッチ比率の値幅観測と日柄観測で迷ったら、値幅観測を優先しましょう。

フィボナッチ比率を使った日柄観測には、タイム・プロジェクションとタイム・エクスパンションの2パターンがあります。

黄金分割比の例(ヒマワリ)

タイム・プロジェクション

タイム・プロジェクションとは、「安値と安値の期間から次の安値」または「高値と高値の期間から次の高値」をフィボナッチにより計算するという手法です。

タイム・エクスパンション

タイム・エクスパンションとは、「安値と安値の間の高値からの次の高値」または「高値と高値の間の安値からの次の安値」をフィボナッチ比率から計算するという手法です。タイム・プロジェクションより複雑ですが、こちらのタイム・エクスパンションの方がよく使われます。

例えば、高値1と高値2の間隔が100日間、高値1と高値2のあいだにある安値が真ん中の50日にあった場合を考えてみます。チャートポイントは、61.8% = 62日、78.6% = 79日、127.2% = 127日、138.2% = 138日、161.8% = 162日になるはずです。したがって、次の安値は127日、138日、162日などに形成されるだろうというように考えます。

「タイム・プロジェクション」「タイム・エクスパンション」の使い方

プロジェクションもエクスパンションも、複数のパターンを描画してラインの重なる点を重要度の高いチャートポイントとして判定します。

組み合わせは、「プロジェクション・プロジェクション」「エクスパンション・エクスパンション」「プロジェクション・エクスパンション」など、様々なパターンを状況に応じて使いこなす必要があります。

基本的には、幅の大きいフィボナッチラインの方が、小さいラインよりも強いとされています。

また、先に説明しましたプライス・リトレースメントやプライス・エクスパンションと重なると強力なシグナルとなります。

しかしながら、タイム・プロジェクションとタイム・エクスパンションは、営業日とカレンダーの関係を知らずに使うと前後に数日ズレるため、訳が分からなくなるので注意が必要です。