FXの予想サイトを信じる意味がない理由
*本記事は法律で認められた金融庁登録業者により書かれています。
✅ | FXの未来予想を多くの人が欲しがります。 |
✅ | 一方、信用できる予想サイトはほぼ存在しません。 |
✅ | 多くは、実際には使えない幅広の予想レンジを提示しています。 |
✅ | 相場予測では、チャートポイントに確率論を入れた判断が必須です。 |
✅ | 本記事を読むと、無価値な予想から心置きなく脱却し、有意義なトレード戦略にシフトできます。 |
✅ | エフログ24の記事は、FXの失敗を激減させるために書かれています。 |
✅ | FX予想の正しい解釈を知りたい方は是非ご覧ください。 |
【執筆】株式会社トリロジー
【登録】財務省近畿財務局長(金商)第372号
【加入】日本投資顧問業協会 会員番号022-00269
【説明】投資家の皆様への継続支援を通じて金融立国に貢献します。
本記事では、下記の目次の内容を記載します。
FXの予想サイトを信じる意味があまりない理由とは
FXの予想サイトは巷に溢れかえっています。予想サイトの優劣を知るためには、FXの根本的な性格を知る必要があります。あなたが見ているFXの予想サイトをこれからも信じて良いか考えてみましょう。
まず、外国為替市場の特徴を知る。外国為替市場は最も公平なマーケット。
マーケットは大きければ大きいほど安全で公平です。 外国為替市場は、これからも未来永劫、最も規模が大きいマーケットです。
マーケット規模が巨大であるということは、参加者が多いということであり、それだけ値動きは複雑になることを意味しますが、イレギュラーでチョッピーな軽い値動きにはなりにくく、どっしりと構えた重厚で安定した値動きとなります。この点は株式市場とは大きく特徴が異なります。
したがって、FXの舞台となる外国為替市場は、最も公平なマーケットであると言えます。この公平性から、機関投資家の情報量は直接的な武器になりにくく、個人投資家との差はあまり生まれません。
玉石混淆のFXの予想サイトの記述を、わざわざあなたが参考にする意味があるかどうか、よく考える必要があります。
外国為替市場はランダムウォークか
次に、FX相場の予想をするためには、「FXの舞台となる外国為替市場がランダムウォークではない」と言えなければなりません。
FXにおけるランダムウォーク理論とは、「為替相場の値動きは、どの時点においても長期的にも短期的にも上昇と下降の可能性が同じであり、独立した事象であるから、過去のトレンドやデータによって将来の値動きを予測することは不可能である」というものです。
外国為替市場がランダムウォークであれば、FXの未来予想は無意味です。
投資家の中には「為替レートは、上がるか下がるか誰にも分からず、予想する意味はない」という人がいます。そのような投資家は「ランダムウォーク理論」の崇拝者で、外国為替市場は、人知の予想を超えて成立していると考えているようです。
確かに、現存する多数のテクニカル指標を使っても、100%で相場の値動きを当てる手法は発見されていないと筆者は理解しています(聖杯はないということ)。
しかし、コンピュータを用いて、過去の相場に対する検証を行えば、ランダムウォークでは説明できない『値動きの傾向』を発見できます。
つまり、相場には少なからず「上昇と下降の可能性が、その逆に対して、明らかに確率的に高いポイント(あるいは時間)がある」ということです。
この確率的に優位性の高いポイントを根拠にFXの予想がされる場合に限り、その有効性は高いと言えるでしょう。
FXとランダムウォークについて詳しく知りたい方は、「FXはランダムウォークか」をご参照ください。
FXはギャンブルと同類か
外国為替市場がランダムウォークではなく、根拠のある未来予想が可能であったとしても、予想の的中率が著しく低ければ、結局、ギャンブルや博打の領域を出ないのではないか、という指摘があります。
確かに、予想の的中率に一定レベル以上の統計確率的な優位性が存在しない場合、手数料分ずつ口座残高は減っていくことになり、その構図は、胴元が潤うだけのギャンブルと同類になってしまいます。
しかしながら、10年20年30年という長期間にわたりFXで利益を上げ続けている投資家が存在する以上、FXにはギャンブルを超越する統計確率的な優位性が存在すると考えざるを得ません。
結局、FX予想が、ギャンブルとなるか・投資となるかは、その予想が統計確率的な概念をどのくらい取り入れているかに依存していると言えるでしょう。
FXのギャンブル性について詳しく知りたい方は、「FXをギャンブルにしない方法」をご参照ください。
WebにあふれるアバウトなFX予想を信用するか
Web上には、FXの予想サイトが多く存在しており、みんな自論を述べています。そして共通するのは、予想レンジの幅が広いということです。例えば、予想レンジ「105.3~107.8円」のように書いています。この予想レンジを信じて105円で買った建玉はいくらで売るのでしょうか。106円でしょうか、107円でしょうか。正直、予想レンジの幅が広すぎて、いくらで売るのが正解なのかが分かりません。
チャートを掲載して予想しているWebサイトは、どうでしょうか。チャートパターンからエントリーポイントやイグジットポイントを解説してくれています。しかし、そのポイントの統計確率的な優位性に関しては、ブラックボックスでしょう。エントリーポイントやイグジットポイントを議論する場合、統計的な情報も付与した上で予想して欲しいと思います。例えば、エントリーポイントの勝率などの情報です。
統計確率的に根拠のあるFX予想の方法とは
FXの予想は、ファンダメンタルズやチャートパターンを利用するものがほとんどです。これらによる予想の確実性はどの程度なのでしょうか。FXの予想は統計確率的な議論が全てです。巷に溢れるFXの予想は、統計確率的な視点で見る必要があります。
ファンダメンタルズからFXの未来予想ができるか
個人投資家がファンダメンタルズからFX予想を行うのは不可能でしょう。
値動きのキーとなるファンダメンタルズの指標は数多く存在しますが、それらを複合的に統計的に分析することができるのは資金力のある機関投資家であり、個人投資家ではありません。
そして、機関投資家が公開する個人投資家向けのFX予想は、ごく浅い情報でしかありません。つまり、個人投資家が手に入れられるファンダメンタルズを元にしたFXの未来予想は正確性に欠けるものなのです。
チャートはFXの未来予想を織り込むか
個人投資家が参考にできる最も現実的なFX予想は、チャートパターンを元にした未来予想です。近年のPC環境の進化により、個人投資家でも簡単に過去のチャートデータからトレードロジックを統計学的に検証できるようになりました。
Meta Trader4(MT4)を用いたバックテストによる検証がそれです。
MT4を用いたバックテストによる検証で分かることは、チャート上には明らかな統計確率的に優位性を持つポイントが存在するということです。
つまり、その統計確率的に優位性を持つポイントを起点として、FXの未来予想は可能であると言えます。
しかも、MT4であれば予想の的中率(勝率)も一緒に検証でき、イグジットのポイントも明確にできます。
このように考えると、チャートはFXの未来予想を織り込み、個人投資家であってもその情報を元にFX予想は可能であると言えます。
MT4を用いてバックテストを行うためには、トレードロジックをプログラミングする必要があります。この点は、チャートからFXの未来予想を行う上で越えなければならないハードルです。
機関投資家や個人投資家のような参加者の属性について詳しく知りたい方は、「FXにおける大衆心理を利用したトレード手法の紹介」をご参照ください。
自動売買システムによるFX予想
FX自動売買システムではMT4によるバックテストが可能であり、バックテスト結果(StrategyTesterReport)を解析することで、そのシステムの統計確率的な優位性を検証できます。言い換えれば、エントリーポイントやイグジットポイントについて、統計確率的に予想することが可能になります。
「当たるFXの予想サイト」を探すより、「勝てるFX自動売買システム」を探す方が、あなたのFXの成績に直結するかもしれません。
勝てるFX自動売買システムの探し方について詳しく知りたい方は、「勝てるEAの探し方【FX成功の秘訣】」をご参照ください。
信用できるFX予想(まとめ)
- 統計確率的な視点から予想されていることが重要
- ファンダメンタルズを使った信頼できる予想を個人投資家が入手することは困難
- FXチャートは未来の相場を織り込むため個人投資家の予想に使いやすい
- FXの予想サイトを探すより、FX自動売買システムを探す方が手っ取り早い可能性あり
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