ローソク足パターン【典型&鉄板トレードを完全網羅】
*本記事は法律で認められた金融庁登録業者により書かれています。
✅ | ローソク足はFXトレードの基盤ですが、どのサイトも同じことしか書いていません。 |
✅ | ローソク足は奥が深く、Webマーケッターでは本質を語り尽くせないためです。 |
✅ | しかし、投資家はきちんと理解する必要があります。 |
✅ | 本記事では、ローソク足の網羅的な解説に加え、実践を視野に入れたシグナル強度についても解説します。 |
✅ | シグナル強度は、他のサイトでは見かけませんが極めて重要です。 |
✅ | ローソク足で失敗したくない方は是非ご覧ください。 |
【執筆】株式会社トリロジー
【登録】財務省近畿財務局長(金商)第372号
【加入】日本投資顧問業協会 会員番号022-00269
【説明】投資家の皆様への継続支援を通じて金融立国に貢献します。
本記事では、下記の目次の内容を記載します。
ローソク足パターンの考え方【基本編】
ローソク足は、4本値(始値・終値・高値・安値)から描画されます。ローソク足のパターン(型・形状・組み合わせ)は売り買いの勢力図であり、投資家の心理を反映します。
典型的なパターンを覚えておくとトレードを有利に進めることができます。ここでは、代表的なローソク足パターンの意味と解釈を説明します。
ローソク足パターンは4種類
ローソク足のパターンは、次の4種類があります。
- トレンドの継続パターン
- トレンドの加速パターン
- トレンドの反転パターン
- トレンドの小休止パターン
上昇トレンドと下降トレンドにおけるローソク足4パターンの足型一覧を下図を示します。
トンカチ・トウバはトレンド中に発生すると「トレンドの加速」を示唆します。
上影陽線・下影陰線はトレンド中に発生すると「継続」と「反転示唆」の両方を意味します。
上昇トレンドと下降トレンドにおいて、共通の解釈をするべき足型を下図に示します。
次に各ローソク足の意味を詳しく説明します。
大陽線・大陰線
大陽線とは、実体が周辺のローソク足よりも大きい陽線を指します。上昇トレンドで出現すると、トレンドの継続を示唆します。下降トレンドで出現すると、反転を示唆します。
大陰線とは、実体が周辺のローソク足よりも大きい陰線を指します。下降トレンドで出現すると、トレンドの継続を示唆します。上昇トレンドで出現すると、反転を示唆します。
下影陽線・上影陰線
下影陽線とは、実体が上方にあり下ヒゲが長い陽線を指します。上昇トレンドで出現すると、トレンドの継続を示唆します。下降トレンドで出現すると、反転を示唆します。
上影陰線とは、実体が下方にあり上ヒゲが長い陰線を指します。下降トレンドで出現すると、トレンドの継続を示唆します。上昇トレンドで出現すると、反転を示唆します。
トンカチ・トウバ・ピンバー(PinBar)
トンカチとは、下ヒゲが長く、上ヒゲがほとんど見えなくなった十字線を指します。最安値を付けた後に終値が始値付近まで戻った場合です。上昇トレンドで出現すると、トレンドの加速を示唆します。この形が下降トレンドで出現すると「ピンバー」に名称を変え、反転を示唆します。
トウバとは、上ヒゲが長く、下ヒゲがほとんど見えなくなった十字線を指します。最高値を付けた後に終値が始値付近まで戻った場合です。下降トレンドで出現すると、トレンドの加速を示唆します。この形が上昇トレンドで出現すると「ピンバー」に名称を変え、反転を示唆します。
ピンバーとは、上昇トレンドで出現した「トウバの形」、下降トレンドで出現した「トンカチの形」を指します。ピンバーは反転を示唆します。次項のローソク足の使い方【実践例】で解説しますが、ピンバーの次の足はエントリーポイントになります。
上影陽線・下影陰線
上影陽線とは、実体が下方にあり上ヒゲが長い陽線を指します。上昇トレンドで出現すると、トレンドの継続と反転の両方を示唆します。
上影陽線とは、実体が上方にあり下ヒゲが長い陰線を指します。下降トレンドで出現すると、トレンドの継続と反転の両方を示唆します。
小陽線・小陰線
小陽線とは、大陽線よりも実体部分が小さい陽線を指します。上昇トレンドで現れた場合、やや買いに傾いた小休止を示唆し、値動きに迷いが生じている可能性があります。
小陰線とは、大陰線よりも実体部分が小さい陰線を指します。下降トレンドで現れた場合、やや売りに傾いた小休止を示唆し、値動きに迷いが生じている可能性があります。
同時線・足長同時線
同時線・足長同時線とは、始値と終値が全く同じで実体がない場合を指します。高値と安値の差が小さいものを同時線、差が大きいものを足長同時線と言い、両者とも反転を示唆します。足長同時線では、強弱の攻防が拮抗しているという解釈を加えます。
ローソク足を2本使うパターン
ローソク足は、1本で判断するよりも2本以上のコンビネーションを確認する方が有効な場合があります。
FXの場合、株式で言う「酒田五法」のような多彩なバリエーションは必要ありません。次の3パターンくらいをおさえておけば十分でしょう。
はらみ線
はらみ線とは、連続する2本のローソク足について、古いローソク足の実体の中に新しいローソク足が入るパターンを指します。トレンドの形成時の天井や底値で出現することが多く、トレンドの反転を示唆します。
はらみ線には、次の4パターンが存在します。
① 陽の陰はらみ
② 陽の陽はらみ
③ 陰の陰はらみ
④ 陰の陽はらみ
なお、はらみ線では、2本のローソク足を合わせて1本にした場合にどのような形状になるかを同時に確認し、その意味を判断することが重要です。
① 陽の陰はらみ
陽の陰はらみとは、1本目の大陽線の中に、2本目の小陰線が入ったパターンを指します。2本目の安値が1本目の始値よりも高く、2本目の高値が1本目の終値よりも低い場合に出現します。陽の陽はらみと同様に、2本を合わせて1本にすると上影陰線と同様になり、ヒゲと実体の割合に応じて、高値圏では反転を示唆します。
② 陽の陽はらみ
陽の陽はらみとは、1本目の大陽線の中に、2本目の小陽線が入ったパターンを指します。2本目の安値が1本目の始値よりも高く、2本目の高値が1本目の終値よりも低い場合に出現します。陽の陰はらみと同様に、2本を合わせて1本にすると上影陰線と同様になり、ヒゲと実体の割合に応じて、高値圏では反転を示唆します。陽の陰はらみと比べ、反転のシグナル強度は弱いとされます。
③ 陰の陰はらみ
陰の陰はらみとは、1本目の大陰線の中に、2本目の小陰線が入ったパターンを指します。2本目の安値が1本目の終値よりも高く、2本目の高値が1本目の始値よりも低い場合に出現します。2本を合わせて1本にすると下影陰線と同様になり、ヒゲと実体の割合に応じて、底値圏では反転を示唆します。
④ 陰の陽はらみ
陰の陽はらみとは、1本目の大陰線の中に、2本目の小陽線が入ったパターンを指します。2本目の安値が1本目の終値よりも高く、2本目の高値が1本目の始値よりも低い場合に出現します。陰の陰はらみと同様に、2本を合わせて1本にすると下影陰線と同様になり、ヒゲと実体の割合に応じて、底値圏では反転を示唆します。陰の陽はらみと比べ、反転のシグナル強度は強いとされます。
● 同時線のはらみ
なお、はらまれたローソク足が同時線の場合、天井または底値となる可能性が非常に高くなります。
つつみ線
つつみ線とは、連続する2本のローソク足について、新しいローソク足の実体の中に古いローソク足が入るパターンを指します。トレンドの形成時の天井や底値で出現することが多く、トレンドの反転を示唆します。つつみ線には、次の2パターンが存在します。
- 陰の陽つつみ
- 陽の陰つつみ
なお、つつみ線でも、2本のローソク足を合わせて1本にした場合にどのような形状になるかを同時に確認し、その意味を判断することが重要です。
● 陰の陽つつみ
陰の陽つつみとは、2本目の大陰線の中に、1本目の小陽線が入ったパターンを指します。1本目の安値が2本目の終値よりも高く、1本目の高値が2本目の始値よりも低い場合に出現します。2本を合わせて1本にすると上影陰線と同様になり、ヒゲと実体の割合に応じて、高値圏では反転を示唆します。例外的に、陰の陽つつみが底値圏で出現した場合、「最後の抱き陰線」となり、買いシグナルの余地を残します。
● 陽の陰つつみ
陽の陰つつみとは、2本目の大陽線の中に、1本目の小陰線が入ったパターンを指します。1本目の安値が2本目の始値よりも高く、1本目の高値が2本目の終値よりも低い場合に出現します。2本を合わせて1本にすると下影陽線と同様になり、ヒゲと実体の割合に応じて、高値圏では反転を示唆します。例外的に、陽の陰つつみが高値圏で出現した場合、「最後の抱き陽線」となり、売りシグナルの余地を残します。
その他
1本目のローソク足のヒゲで作ったレジスタンスライン・サポートラインを大陽線・大陰線が突破していく場合は、上げ圧力・下げ圧力が強いことを示唆しています。
ローソク足パターンの使い方【実践例】
次に、実際のトレードを想定したローソク足の使い方を説明します。
ローソク足の見方は前項(ローソク足の考え方【基本編】)で解説しましたが、それだけでは実際のトレードで使えません。実践的なエントリーポイントが分かって初めてトレードを開始することができます。
ピンバー(PinBar)・ケヌキ(Kenuki)パターン
誰でも簡単に実践できるローソク足の型に、「ピンバー(PinBar)」と「ケヌキ(Kenuki)」があります。ピンバーとケヌキは2Day-reversal(2デイ・リバーサル)の関係にありますので、同じ値動きを違う時間枠で切り抜いただけであり、同じ意味を持ちます。
両者は非常に分かりやすく、出現しやすい明確な売買シグナルですので、初心者から熟練者まで非常に使いやすいエントリーシグナルの一つです。
なお、完全なピンバーの形が崩れると上影陽線・上影陰線・下影陽線・下影陰線になります。したがって、これらはピンバーの亜型と見なすことができ、ピンバーと同様のエントリーシグナルになります。
ピンバーはその形状から、売買シグナルの強度を分かりやすく計ることができます。ヒゲが長く、実体が短い方がシグナル強度は強いと言えます。
ピンバーでは、陰陽が反転している同じ形状が考えられますが、買いシグナルは陽線の方が強く、売りシグナルは陰線の方が強いと言えます。
ちなみに、「ピンバーを使いこなすことができれば、エントリーシグナルはピンバーだけで飯が食える」という次元に到達できるほどピンバーには伸びしろがあります。中途半端に色々なトレードロジックに手を出すくらいなら、ピンバーの習熟に専念する方が得策です。
エントリーポイント
ピンバーとケヌキでは、足型の確定を待ち、次の足の始値でエントリーするのが基本です。
エントリー後は、ローソク足の形状を複数時間枠にて確認しながら、トレンドの継続・反転を予測し、トレードの続行・終了(利食い、損切り)を判断します。
トレンドの継続・反転の予測は、前項(ローソク足の考え方【基本編】)の説明を参考に、利大損小を狙ったトレードを心がけましょう。
経験を積めば、自分の必勝パターンが見えてくるようになります。
ローソク足トレードにおける高値圏・安値圏の判定について
ローソク足を使ったトレードでは、レートが高値圏・安値圏のいずれにあるかによって、トレード判定が変わるケースがあります。高値圏・安値圏の判定には、テクニカル指標(例えば、RSI)を使います。
テクニカル指標は高値圏・安値圏の判定のみに使い、トレード判断はローソク足の足型と決めると、トレードをスムーズに進めることができます。
FXトレードにおけるローソク足の優先順位
FXにおけるトレード判断で最も優先されるのはローソク足です。他のテクニカル指標がシグナルを発していてもローソク足が決まっていなければ、様子見をします。
他のテクニカル指標は、ローソク足をサポートするという考え方が重要です。例えば、ローソク足が決まり、フラクタルもシグナルを発しているようなケースです。
テクニカル指標をこねくり回してルールを決める人もいますが、あまり有意義ではありません。
ローソク足パターンの使い方(まとめ)
- ローソク足のパターンを覚えておけば、トレードを有利に進めることができます。
- ローソク足を使ったエントリーでは、ピンバーをマスターすることが有益です。
- FXにおけるトレード判断の中心はローソク足です。
- テクニカル指標はローソク足をサポートするものと割り切りましょう。
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