平均足(コマ足)を使ったFXトレード【見逃されがちな注意点も】

2023年7月5日

平均足チャート

*本記事は法律で認められた金融庁登録業者により書かれています。

平均足トレードの負けパターンには「平均足の陽線が連続すると買いシグナル」「平均足の陰線が継続すると売りシグナル」というのがあります。
平均足は、同じ色の足が継続した時には既にトレンドがかなり進んでおり、出遅れていることがほとんどです。
当社は、FX自動売買の先駆けとして、平均足ロジックをシステム化し、その有効性を長期計測してきました。
本記事では、平均足の正しい使い方を記載します。
平均足トレードの無意味な負けを減らすことができるでしょう。
記事の信頼性担保

【執筆】株式会社トリロジー
【登録】財務省近畿財務局長(金商)第372号
【加入】日本投資顧問業協会 会員番号022-00269
【説明】投資家の皆様への継続支援を通じて金融立国に貢献します。

本記事では、下記の目次の内容を記載します。

平均足とは

平均足とはローソク足の変法です。ローソク足よりも同じ色の実体が続きますので、視覚的にトレンドを捉えやすいとされています。

平均足
平均足
ローソク足
ローソク足

平均足は、次の計算式で描画されます。

  • 平均足の始値 = 前日平均足の実体の中値(平均値)
  • 平均足の終値 = 四本値の平均値
  • 高値と安値はローソク足と同じです。

平均足の表示方法

当サイトは、MetaTrader4(MT4)を標準のチャートシステムに使用していますので、MT4で説明します。

MT4を立ち上げ、インジケータの中にある「Heiken Ashi」をチャートにドラッグ&ドロップします。

平均足の出し方-1

すると、平均足が今のチャート上に描画されます。色はお好みで変えましょう。

平均足の出し方-2

平均足の使い方

平均足を表示すると視覚的にトレンドを確認できます。ローソク足チャートと比較すると、その差がよく分かります。

平均足の間違った使い方

よく見かける記述に、「平均足の陽線が連続すると買いシグナル」「平均足の陰線が継続すると売りシグナル」というものがあります。

実は、この記述は間違いです。

平均足は、トレンドの方向性を「後付け」で確認するのに向いているテクニカル指標です。この「後付け」というのが重要なポイントです。

平均足は、かなりトレンドが進んでから足の色が変わり始め、トレンドが終了してもしばらく同じ色の足が継続します。よって、同じ色の平均足が続いたことを確認してからトレード判断をするのでは、かなり遅れます。

平均足の正しい使い方

次に、平均足をFXトレードで正しく使うための注意点を紹介します。

平均足トレード

平均足でエントリーポイントを決める場合

平均足でエントリーポイントを決める場合、次の点に注意します。

  • トレンドの出やすい通貨ペアを選ぶ
  • 出遅れない。
  • イグジットルールは平均足以外を使う

通貨ペアはトレンドの出やすい通貨ペア(例えば、ポンド系)に限定します。トレンドが出にくい通貨ペア(例えば、ドル円やスイスフラン円)は平均足を使ったトレードに不向きです。

エントリーポイントは、同じ色の継続を眺めてからのエントリーでは確実に遅れています。センサー的な役割の何かが必要です。

なお、平均足をエントリーポイントにする場合、イグジットルールは平均足以外を使う方が良いでしょう。

平均足でイグジットポイントを決める場合

平均足で、イグジットポイントを決める場合、次の点に注意します。

  • エントリールールは平均足以外を使う
  • 色が変わったらイグジットする
  • 平均足の実体が小さくなってきたらイグジットする
  • 平均足以外のイグジットルールも採用する

平均足は、色の変化が遅れてくるという特徴から、トレンドの終了を判断することができます。

例えば、平均足以外のシグナルでエントリーして、平均足でトレンドの追従を確認し、平均足の色が変わった次の足の始値をイグジットポイントにします。

なお、平均足の色の変化が起こるまでに、レートがかなり戻ってしまうケースがあります。そこで、平均足の実体が小さくなってきたらイグジットするというルールも併せて走らせます。

また、平均足のみでイグジットポイントを決めるのではなく、複数のイグジットルールの中の一つとして平均足を採用するという運用も重要です。

平均足の使い方(まとめ)

  • トレンドの出やすい通貨ペアを選びましょう。
  • 同じ色の連続を待ったトレード判断では出遅れます。
  • 平均足だけのトレード判断では不十分なので、他のロジックも併せましょう。

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