FXはランダムウォークか【値動きを予測するための方法とは】

2024年1月10日

FXは努力が実る。つまり、完全ランダムではない。

*本記事は法律で認められた金融庁登録業者により書かれています。

初心者は、想定外の値動きに翻弄され、FX市場のランダムウォークを疑います。
このブログ記事では、市場のランダムウォークを否定できる理由を解説します。
FXは『努力が実る投資』です。
このことは、市場がランダムウォークではないことを示しています。
もし、市場がランダムウォークなら、損益は運に左右されることになります。
「FX市場がランダムウォークではない」と確信し、トレード戦略の構築に集中したい方は、是非ご覧ください。
記事の信頼性担保

【執筆】株式会社トリロジー
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本記事では、下記の目次の内容を記載します。

FXにおけるランダムウォーク理論とは 

「為替相場の値動きは、どの時点においても長期的にも短期的にも上昇と下降の可能性が同じであり、独立した事象であるから、過去のトレンドやデータによって将来の値動きを予測することは不可能である」というのが、FXにおけるランダムウォーク理論です。

FX市場はランダムウォークか

投資家の中には「為替レートは、上がるか下がるか誰にも分からず、予測する意味はない」という人がいます。そのような投資家は「ランダムウォーク理論」の崇拝者で、外国為替市場は、人知を超えて成立していると考えているようです。  

ランダムウォーク理論では、「為替レートの値動きに対する予測不可能性」を説明します。つまり、為替レートの値動きを予測するトレードは無意味であり、FXのギャンブル性を肯定する理論とも言えます。

*FXのギャンブル性について詳しく知りたい方は、「FXをギャンブルにしない方法」 をご参照ください。

このようなランダムウォーク理論が展開される根拠は、数学的に導き出された理論として「コンピュータによりランダムに発生させた為替レートをつないでチャートを作成すると、本物の外国為替相場のチャートと見分けがつかないために、為替レートの値動きを予測することは、コンピュータによってランダムに作られた値動きを予測する事に等しく、その予測に根拠を見出すことはできない」という主張に由来します。  

確かに、現存する多数のテクニカル指標を使っても、100%で相場の値動きを当てる手法は発見されていないと筆者は理解しています(聖杯はないということ)。  

しかし、コンピュータを用いて、過去の相場に対する検証を行えば、ランダムウォークでは説明できない『値動きの傾向』を発見できます。  

つまり、相場には少なからず「上昇と下降のそれぞれの値動きは、その逆に対して『明らかに確率の高いポイント』がある」と言えます。

値動きに傾向がある。つまり、ランダムウォークではない。

FXにおける『値動きの傾向』とは 

この『値動きの傾向』は、『確率的に優位性の高いポイント』ですが、もちろん100%ではありません。  

また、この『確率的に優位性の高いポイント』を、人の目で見極めることも困難です。 

FXのランダムウォーク理論が現在まで生き残り続けている理由は、この優位性を証明できず『値動きの傾向』をつかめない人が多いからでしょう。 

しかし、個人投資家においては、この確率的な優位性を利用することが極めて重要です。  この優位性こそ、トレードを行う『根拠』となります。 

一方、このランダムウォーク理論を元に考案されたテクニカル指標として、ボリンジャーンバンドがあります。FX市場がランダムウォークなら、ボリンジャーバンドの+1σ、-1σに収まる確率は約68.2%、+2σから-2σに収まる確率は約95.4%です。 

ランダムウォーク理論を知っていれば、トレードを有利に進めることができます。 このことは、ランダムウォーク理論に基づくと偏った値動きは、是正されるということを意味しており、偏った値動きとは、大きなトレンドであり、続くレンジです。

 つまり、トレンドが出れば、必ず揺り戻しが起きます。 レンジが続けば、必ずトレンドが出ます。これらはまさに、ボリンジャーバンドが示すチャートであり、FX市場はランダムウォークを基盤とした統計確率的な優位性を利用している側面があると言えるでしょう。

ランダムウォーク理論を知ることは有益

ランダムウォークに影響を与えるものとは

FX市場の基盤がランダムウォークであったとしても、人間が参加する以上は人間の影響を受けることになります。それは、感情という人間の直接的な本能であったり、人間がプログラムしたトレードアルゴリズムであったりするでしょう。 

そして、人間による影響が『確率的な優位性(値動きの傾向)』を作り出していると言えるかもしれません。  

FX市場に影響を与える『人間の感情』も、『トレードアルゴリズム』も、人間により生み出されるものです。 人間が遺伝子レベルでは簡単に変われない以上、FX市場が受けるこれらの影響も簡単には変わらず、『値動きの傾向』は今後も存在し続けると考えることが妥当です。 

結局、FX市場はランダムウォークを基盤にしているとしても、確率的な優位性が存在する以上は、表現型としてのランダムウォークは否定されることになります。 

そして、この優位性こそが利益の源泉となります。 FXで長年にわたり継続的に利益を上げている熟練者は、FX市場における確率的な優位性に基づく『値動きの傾向』を見つけています。しかし、初心者も同じように優位性を見つけられるとは限りません。

『値動きの傾向』を見つける方法としては、FX自動売買が良いでしょう。

人間の介入によりランダムウォークは崩れる

FX自動売買を使った値動きの予測

FX市場における値動きの予測につながる優位性の根拠は、自動売買システムを使うことにより統計確率的に見つけ出すことが可能です。

チャートを目で見て、何となく『値動きの傾向』がありそうでも、それがたまたまなのか、普遍的な傾向なのかは経験を積まなければ判断できません。しかし、機械(自動売買システム)によるスクリーニングをかけることで、そのポイントの『値動きの傾向』を判断することができます。 

FX自動売買によりランダムウォークは否定され、統計確率的な優位性を見つけることができます。

FX自動売買システムを使うと過去のFX相場をスクリーニングすることができます。このスクリーニング作業をバックテストと言います。バックテストをすることで、トレードロジックの有効性を確認することができるわけですが、明らかに統計確率的に優位性の高い(値動きに傾向のある)チャートポイントが存在します。

FX自動売買システムのバックテスト結果の考え方 

FX自動売買では、トレードロジックの優位性を検証するために、過去の値動きに対してテストすることができます。FX自動売買システムのバックテスト結果は、StrategyTesterReportというレポートにまとめられ、個人投資家であっても多角的に分析できます。 

FX自動売買システムの性能やトレードロジックの優位性は、このStrategyTesterReportにより全て明らかになります。 

そして、性能の良い自動売買システムや優位性のあるトレードロジックが存在することが分かるので、FX市場は完全なランダムウォークではなく、統計確率的に優位性のあるポイントが存在すると言えます。 

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FXはランダムウォークか(まとめ) 

  • FX市場は、ランダムウォークを基盤にしている可能性があります
  • FX市場は、人間が関与することにより完全なランダムウォークではなくなります
  • FX市場には、人間の本能(遺伝子)に依存して、値動きに傾向のある(統計確率的に優位性のある)ポイントが発生します
  • FXにおける統計確率的な優位性は自動売買システムのバックテストにより肯定されます
  • 結果的に、FX市場はランダムウォークではありません

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