【誤解が9割】EAは負け方が全て
✅ | EAトレーダーの運命は負け方で決まります。 |
✅ | 一方、EA運用で注目されるのは好調時です。 |
✅ | ココに罠があります。 |
✅ | 好調時のEAは勝って当たり前です。 |
✅ | 多くのEAは、不調時に致命的な損失が出ます。 |
✅ | あなたがEAを選ぶとき、重要なのは負け方です。 |
【執筆】株式会社トリロジー
【登録】財務省近畿財務局長(金商)第372号
【加入】日本投資顧問業協会 会員番号022-00269
【説明】投資家の皆様への継続支援を通じて金融立国に貢献します。
EAは負け方が全て
あなたがEAを選ぶとき、まず、確認しなければならないのは負けシーンの評価です。EAトレーダーの運命は、EAの負け方で決まると言っても過言ではありません。
ほとんどの人は、その時点で勝ってる(好調な)EAを選びます。ほとんどのEAは、負けたら世の中から姿を消すので、ある意味当たり前です。
問題は、あなたが選んだEAの調子が落ちて、負け始めたときです。多くの販売者は自由自在に姿を消すことでしょう。そのとき、あなたは、そのEAの運用を続けるのでしょうか、それとも止めるのでしょうか。あなたは販売者と違って、消えるわけにはいきません。
巷ではよく、「何か月で原資回収」みたいな煽り文句を見かけます。そもそも、このような運用は博打なのですが、仮に原資を回収できたとしても、問題はその後の運用です。回収した原資を口座から抜いて、残りで運用を続けたとして、負け始めたらどうするのか、という問題が生じます。
継続性を期待できない投資は無価値です。しかし、多くのEAは不調時に継続不能になります。つまり、あなたが投資をするなら、EAの選択時点でEAが不調時の想定ができていないと、行き詰ります。
「EAは負け方が全て」です。
好調時は勝って当たり前
多くの人は、EAを選ぶときに「現在、好調なEA」を選びます。ココに罠があります。
EAは好調時に勝って当たり前です。逆に、好調時に勝てないEAは勝つときがありませんから、そもそも世に出ていません。つまり、あなたがEAを選ぶとき、選択肢は「現在、好調なEA」または「長期目線で勝てるEA」の二択なります。
この二者択一で、多くの人は「現在、好調なEA」を選び、一部の経験者は「長期目線で勝てるEA」を選びます。どちらが正解でしょうか。
もちろん、後者です。
いつも右肩上がりとは?
多くの投資家は、「キレイな右肩上がりの資産曲線」を好み、口座残高が減ることは好みません。お金が減るのは嫌なものなので当たり前です。そして、貯金至上主義の日本人は特にその傾向が強いように見えます。
なので、EA運用でも「いつも右肩上がり」を期待されるケースが多く、日々の勝敗に一喜一憂してしまいます。
「いつも右肩上がり」
この ” いつも ” という言葉が鬼門です。
いつもとは、
毎日でしょうか?
毎月でしょうか?
毎年でしょうか?
毎日右肩上がり、毎月右肩上がり、こんな夢のような話があるでしょうか。あるなら苦労しません。もしあるなら、それは夢であり、幻想です。目覚めと共に脆くも崩れ去ることでしょう。そう、口座の破綻という言葉と共に。
ご存知のように、
投機は日利・月利で議論され、
投資は年利で議論されます。
あなたが投資家であるなら、年単位の運用利回りを考えておられると思います。
不調は必ず到来する
投機でも投資でも、不調は必ず到来します。
投機の場合、不調は破綻を意味し、
投資の場合、不調は機会(チャンス)を待つ時です。
言い換えれば、不調時の継続性を想定しているかどうかが、投機と投資の分かれ道とも言えます。
EA運用の場合、投機と投資を明確に区別することができます。
- 日利を謳うEAは投機
- 月利を謳うEAも投機
- 2005年以降の検証がないEAは投機
- リアル口座のmyfxbookがないEAは投機
- 海外口座縛りのEAは投機
- ペンネーム作者(販売元)のEAは投機
- 投資には、年利で議論されるEAを使う
- 投資には、長期間の検証があるEAを使う
- 投資には、リアル口座のmyfxbookがあるEAを使う
- 投資には、口座縛りのないEAを使う
- 投資には、金融庁登録業者のEAを使う
一方、極めて重要なのに、あいまいで分かりにくく、言葉にしにくいのが、「負け方の評価」です。負け方の評価は、長期バックテストやmyfxbookを使うので、総合的な判断が必要になるためです。
では、どのように負けるか
「EA運用は負け方が全て」ということをご理解いただけたら、次なる議論は「どのように負けるか」です。結論は「横ばいで負ける」という一言に尽きます。
もう少し詳しく説明すると、資産曲線を俯瞰的に見たとき、不調時の資産曲線が「ほぼ横ばい」になるように負けることです。もちろん、多少の上下動や多少の右肩下がりという事態は起こりうるでしょう。しかし、「ほぼ横ばい」というのが重要なポイントです。
「ほぼ横ばいで負ける」という負け方にしないと、メンタルへの負担が大きくなり、継続性が求められる投資になり得ないことがあります。しかし、ほとんどのEAは負けたら消えていくので、負け方の評価ができず、投資ではなく投機であるのが、ほとんどのEAの現状でしょう。
ほとんどのEAの販売者がペンネームというのも問題です。ペンネームのEA作者によって、「負けたらドロン」が横行していて、負け方を評価できない土壌が醸成されてしまっているからです。
「EAは負け方が全て」にもかかわらず。
勝ちの切り取りに騙されるな!
ほとんどのEAは負けを隠して勝ちを切り取り、多くの人はその勝ちに希望を抱いてEAを選びます。そして、「後悔先に立たず」という言葉とともに、多くの人はEAの不調期間に後悔します。
想定されていない負けシーンほど耐えられないことはありません。無計画に想定外に口座残高が減っていくことを意味するからです。
とはいえ、いくら頭で考えても、実際に経験しないことには、口座残高の目減りが想定内でもメンタルへのダメージを正確に想定できていないということは熟練者でもありえます。
だからこそ、EA運用を考える全員が、そのEAの負けシーンを想像し、運用を始める前に負け方を理解しておかなければなりません。それが、あなた自身を救うことになります。
そう、「EAは負け方が全て」なのです。
最後に私の名言を
最後に私が考えた名言をご紹介します(笑。
- 投機は「あの時やめてさえいれば」、投資は「あの時やめていなければ」。この葛藤が糧となる。
投資は継続性が肝です。それは「負け方」も含めた継続性のことです。
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